こんにちは。Rootory(ルートリー)の徳永です。
前回の初blogはどうでしたでしょうか?
ビビって周りの反応を自分から聞けなかったのですが、懲りずに今日もblogを書こうと思います。
前回はサラッと自己紹介、音楽やモノづくりについてお話しさせていただいたので、今回はRootoryとして活動するきっかけになったお話をしようかなと思います。
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まず、Rootoryとして活動するきっかけになった出来事が2つあるのですが
1つ目の出来事は2人の祖母の死だったんです。
2人が同じ月に亡くなり、偶然ではあるのですが火葬日が同日になるということがあって。
1日で火葬を2度も経験することは、きっとこの先の人生でもそうそうにない出来事やと思うのですが、この日に死生観について、そしてこの先の人生について深く考えることになったのです。
その当時は、笑顔が溢れる空間で結婚指輪や婚約指輪の制作と販売を担当していたのですが、
その日を境に、故人を偲ぶリングや、誰かの悲しみにも寄り添うことのできるリング屋さんになりたいと思ったんです。
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そして2つ目のきっかけは、前職のブライダルリング店で接客を担当させていただいた同性婚をされたお客さまでした。
お客さまの第一声目が「女性同士でびっくりさせてしまってごめんなさいね。今日はよろしくお願いします。」とご丁寧な挨拶をしていただいたのですが、
新郎様・新婦様と呼ばないリング屋さんであれば謝ることもしなくてもいいだろうし、
準備していたオーダーシートにある 新郎様・新婦様の欄を修正ペンで消さなくてもいい訳で。
ブライダルリング店で当たり前であったことを無くせば、すべての方に遠慮なく楽しんでいただけるリング屋さんになるだろうと考え、独立しようと思ったんです。
私自身とても大切にしている思いなので今まで口に出してはいなかったのですが、ジェンダーレスなリング屋さん、マイノリティ (社会的少数者) な方に寄り添うことのできるリング屋さんでありたい。そう思ったことがきっかけで、Rootoryを始めました。
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そしてこれまでFrancfrancでのインテリア販売員として勤めていた時も、Nagomi(現在 Goofy )で家具職人として制作販売をしていた時もマイノリティな方とお話しをすることが多かったんですよね。
いつかのInstagramの投稿でもお伝えしましたが、私自身腎臓が1つしかなかったり、バセドウだったりと、マイノリティな人間だから引き寄せているのもあるかもしれないのですが、
目の不自由な人、色覚障害がある方、耳の不自由な人、社交不安障害の方、手の変形があり左手の薬指に指輪がはめれない方など…
様々なマイノリティな方と出会い、お話しさせていただくことがあったんです。
そんな時に目の不自由な方にRootoryの指輪を視覚以外で愉しんでいただけるには…と考え、リングデザインごとにプレイリストを作り、聴覚で愉しんでいただけるようにと、試みました。
すべての方にリング選びのお時間を愉しんでいただきたいとの思いを持てたのは、今まで出会ってくださったマイノリティな方のおかげだったりするんです。
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そして、ジェンダーレスやマイノリティな方に寄り添うリング屋さんであるためにはと、独立するまで沢山悩み考えた結果
身につけていただく方の好き好きに思いを込めたリングをオーダーをしていただいやすいようにしよう、と。
ブライダルリングやメモリアルリングに限定しない指輪屋さんであれば、喜びにも悲しみにもどちらにも寄り添うことができるなと。そんなことを考えながらRootoryを始めました。
例えばですが、上の画像のリングを3人の方がそれぞれオーダーをしていただいて
1人目の方は、左手の薬指に結婚指輪として
2人目の方は、右手の中指にご自身への誕生日プレゼントに記念リングとして
3人目の方は、右手の小指に故人を偲ぶメモリアルリングとして
そんな感じで、オーダーをいただく方によって同じデザインのリングでも意味や思いが異なるようにしたかったんです。
そんな思いもあって、webサイトのトップページの文章に繋がるのですが
リングデザインとしてのお名前はあるけれど、リングの名称 ( 結婚指輪など ) をつけず、性別、年齢を越え、すべての人が自由に楽しんで身につけていただけますようにと、そんな願いを込めたリング屋さんを作りました。
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今回はRootoryとして活動するきっかけになった出来事をお話させていただきましたが、大丈夫でしたでしょうか。
ブライダルリング限定のお店にしなかった理由をいつかお話したいなと思っていたので、伝わっているか不安ですがお話させていただけてよかったです。
blogを通じて、私自身のことを知っていただけたり、Rootoryに興味を持っていただけるようにと、苦手な作文も頑張るので応援していただけると嬉しく思います。
それではまた。